マイホーム探しをして、目にするようになるのが
保証というキーワードです。
住宅ってお金的にも精神的にも大きなもの!
保証がなかったらどうしよう…気になりますよね。
マイホームを買う場合に受けられる保証は3つあって、
売主が業者か個人かの違い。そして、
新築住宅か中古住宅かによって変わって来るんです。
中古か新築か悩んでいる人はもちろん。
とにかく分かりやすくマイホームの保証について整理したい人に向けて解説していきますね。
1.瑕疵担保責任(カシタンポセキニン)
瑕疵担保責任(カシタンポセキニン)とは、
「瑕疵(かし)」と呼ばれる見えない欠陥や不具合について
売主が買主に責任を負う保証となります。
もし購入前に明らかに分かる不具合があれば
修理後の引き渡しを条件に契約をするか、
修理費用分の値下げを要求して購入して
自分で手直しをする形になるでしょう。
瑕疵担保責任については売買契約書で定められますが、
売主が個人かまたは業者にとって期間に違いが出てきます。
詳しくは後で書きますね。
瑕疵担保責任で保証される内容
まずは瑕疵担保責任の保証内容を確認しましょう。
瑕疵の種類はこのようなケースが多いです。
- 雨漏り
- シロアリ
- 建物構造上、必須な箇所の木部の腐蝕
- 給排水管の故障
- 敷地内残存物
また住み始めてお隣ご近所の人に
「このお家で殺人があった」
という事実を初めて聞いた場合。
予め伝えられていなかった心理的瑕疵についても
それ相応の保証を行う必要が出てきます。
住んでみて、こんな条件があるのなら買わなかったとか…
もっと安くではないと買わなかったというレベルの
問題については。
早急に売主または不動産売買をした仲介会社に
相談しましょう!!!
実際どのような形で解決に至るかはケースバイケースですが、
建物自体の欠陥については、売主対応で修理をするのが
一般的です。
瑕疵担保責任の保証期間:新築住宅
新築住宅の場合の保証期間は、引き渡しから2年となります。
瑕疵担保責任の保証期間:中古住宅
中古住宅の場合は、売主が業者か個人によって異なります。
まず売主が業者の場合、引き渡しから2年間と決まっています。
不動産取引を規定する宅建業法で消費者保護の観点から
定められているのです。
一方で売主が個人の場合、瑕疵担保責任の有無や期間を
双方自由に決められるのが原則となります。
ただ実務上、瑕疵担保責任を売主が追う場合は、
引き渡しから3ヶ月が一般的です。
中には、瑕疵担保免責(カシタンポメンセキ)という
保証なしの契約もあります。
隠れた瑕疵を担保しない、つまり
保証なしという意味です。
建物を引き渡した後は、買った人の責任で修理をすること。
その代わり、安く売りますよーという契約です。
瑕疵担保免責の場合は、中古でも築30年を経過したものや
建物に問題を抱えている物件が多いです。
または、住んでいる人が建物を管理できなくなり
早く売りに出したいケースも多そうです。
瑕疵担保免責は、契約書にはもちろん。
不動産の図面にも書かれていることも多いので、
いかに安く買うかがポイントになります。
ただ不動産の知識に長けていない場合はなるべく
瑕疵担保免責のものは避けた方が無難でしょう。
2.まもりすまい保険による保証
まもりすまい保険とは、新築住宅を建てた売主が
購入した個人に対して対応する保証となります。
保証期間は引渡から10年間となり、
以下の保証をしてくれるものです。
- 住宅の基本構造部分(柱や壁、土台、基礎など)
- 雨水の侵入を防止する部分(屋根、外壁、排水管など)
まもりすまい保険パンフレットより抜粋
この保証は、引き渡しから10年以内住宅の基本構造や雨水の侵入など
建物の構造上起こってはまずい不具合を、
売主である業者が対応するためのものです。
保険と書かれていますが、別途保険料などは必要ありません。
新築を購入や建築した場合は、瑕疵担保責任2年間(売主が業者)に加えて
まもりすまい保険に対応する保証が10年間付くので
保証は手厚いものになりますね。
3.メーカー保証(新築購入のみ)
1.の瑕疵担保責任や2.のまもりすまい保険とは別に、
メーカー独自の保証もあります。
新築住宅で保証が15年、20年中には30年と言われるのは
メーカー保証のことです。
大手家電量販店に例えると、延長保証サービスのようなものです。
つまり2年間の瑕疵担保責任保証期間以降は
ユーザーが任意で別途有償で保証を受けるサービスなのです。
(参考)「一建設」の場合、35年保証でした↓
マイホームの保証内容と期間のまとめ
- 新築建売は引渡から2年に加えてまもりすまい保険が10年
- 中古で業者が売主の場合は引き渡しから2年
- 中古など個人が売主の場合は双方自由に決められるが実務的には引き渡しから3ヶ月が一般的
- 瑕疵担保免責は保証が一切ない
図解するとこうなります。
マイホームの保証の種類についてまとめてみました。
最後に、マイホームを賢く買うにはあらゆる知識が
必要不可欠です。
安くお得に買う方法、価値が目減りしない不動産のポイントから
住宅ローンまで、お金に絡む知識の習得も必要です。
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